「 誠 実 」 (2018、2月 掲載)
「誠実」ということばが、私にとっても社会にとっても,
国家にとっても必要で、重要な意味を持つ事を私は痛切に感じています。
日本は❝ものづくり❞で海外でも高い評価を受けています。
ところが昨年は、この評価や信用を失わせる製品の不正や誤魔化しが
大企業で立て続けに発覚しました。 誠実の正反対です。
昨年の大晦日 午後8時頃、住居への引込み線の所で電線がショートして
火花散っている事を 隣人に知らされ、慌てて電気屋さんに電話しました。
幸い 当直の方が一人おられたので、事情を話して修理に来て頂きました。
若い男性で、1時間程で電線の張替えが終わりました。 雪交じりの冷たい雨の中、
どこも暖かい家の中でテレビを見たり、くつろいだりしているのに、
この若い方は嫌な顔をせず一人で黙々と作業していました。
私はこの方を見て 「地に住み、誠実を養え」という聖書のことば を思いました。
私達のこの社会は、地道に,黙々と,誠実に自分の務めを果たしている人達によって
成り立っている事を改めて感じました。 大晦日でも元日でも休まないで
多くの人を運ぶ交通機関の担い手、電気・ガス・水道等インフラの維持管理者、
食材配送・物流通関係者、商品販売で店頭に立つ人、その他 警察・消防や医療介護従事者、
この人達の 人に知られない 地道な,誠実な働き によって社会は動いています。