( 2017年 9月 掲載 )
「イソップ寓話」に「北風と太陽」という話がある。
太陽と北風が力自慢をして互いに譲らない。
決着をつけようと「旅人」のマントを脱がせた方を勝ちとする。
北風は凍りつく強い風を吹かせてマントをはがそうとする。
旅人はますますマントの襟を固く握ってマントを守る。
一方、太陽は柔らかく暖かい熱を送って旅人を包む。
旅人はついにマントを脱いで歩きだす。太陽の勝ち。
国連の決議は北風。
もっと強く、厳しい制裁を与えなければならない。
安倍首相が先頭に立ってアメリカの「旗振り役」を務めている。
「違うだろう!」と言いたくなる。
2500年前のイソップの寓話は今も生きている。
北朝鮮はますます強くマントを握って離さない。
寓話と違うところは、太陽になる国や人物がいないことである。
私は現在の北朝鮮とアメリカ主導の国連安保理の決議を見て、
このイソップの寓話を思い出す。
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