教会 Q&A (原稿)

 Q 聖書にある「罪」とは、犯罪と違うのですか?
 A 聖書でいう「罪」とは、人間の行為よりも、その行為の原因・動機を問題にします。

心の在り方, 状態です。端的に「神との関係」から見ます。 罪はギリシャ語で「ハマルティヤ」ということばです。 意味は「的外れ」、動詞は「的を外す]です。 「的」とは神の意志, 考え, 願い, 望みです。 神の意志, 願いに反して、自分の意志や考えを持ったり行動することとなります。

 例を示すと、聖書に「姦淫」という罪があります。 婚姻関係にある男女が、他の男女と関係を持つことです。 日本語で「不倫」とか「浮気」と言います。 これは神の考えや意志に反した行為です。 だから姦淫の罪となります。 イエスさまはもっと深く、「情欲を抱いて女を見る者は、心の中で姦淫の罪を犯すのです」と言われました。 女性を性欲の対象としか見ない心の状態です。

 犯罪の場合は、それが成立するには2つの条件があります。 ①行動すること。 ②法律に違反すること。 行動しなければ、どんなことを考えても犯罪になりません。 また、どんなことをしても、法律に違反しなければ犯罪になりません。 姦淫という犯罪はありません。 ですから、姦淫や浮気を何度重ねても、法律で罰せられることはありません。

 もう一つ 聖書から例を取ります。 ダビデ王が、ある日 王宮の屋上から下を見ると、若い女性が水浴びをしているのが見えました。 ダビデはこの女性が無性に欲しくなり、家来を遣わして この女性を王宮に呼び寄せました。 この女性はダビデの忠実な部下のウリヤ将軍の妻でした。 欲望を抑えきれないダビデはこの妻と肉体関係を持ちました。 そして邪魔な将軍ウリヤを激戦地へ送り、戦死させました。 喪が明けると、ダビデは 早速その妻を自分の妻としました。 このことが神の怒りに触れました。 ダビデは2つの罪を犯しました。 1つは姦淫の罪。 もう1つは殺人の罪です。 この2つはいずれも「心の中で情欲を抱いて女を見た」ところに(罪が)ありました。

 「罪」と「犯罪」の違いがおわかりいただけたでしょうか。